昔むかし自然の神様が、私たちが生きている美しい地球の星をつくりだした頃、天国とこの世はひとつで、地獄もありませんでした。
それは神様が降りるとてもきれいな世界で、人や生き物はいませんでした。
あまりにも素晴らしい世界なのに誰も見る人がいなかったので、神様はやさしいこころを起こし、男を一人つくって、明るい智慧と霊感透視力と神通力を与え、その土地を守らせることにしました。
その男は、金水剛山の世界の主人になりました。そこは春夏秋冬がめぐっても暑くも寒くもなく、男は美しい世界を見ながら土地を守っていました。
ずっと一人で過ごしている男を見ていた神様は、どこかさみしく物足らないと感じるようになりました。柔らかく優しいあたたかさでその男をサポートする力が必要と考えて、もう一人違うかたちで人間をつくりました。それが女でした。神様はその女にも明るい智慧と霊感透視力と神通力を与えました。
神様はこの男と女が幸せになって種が実るように、恋をする心をプレゼントしました。そしてその二人から子供が六人生まれました。この子供たちはすべて親から明るい智慧と霊感透視力と神通力をもらって生まれてきました。
父親となった男は六人の子供たちに土地を分け与えました。
一番年上の子は親の代わりに責任を持ちみんなを守る使命をもって上にあがり、東という名前の子の守る土地が東になり、同じく西という名前の子の守る土地が西、南という名前の子の守る土地が南、北という名前の子の守る土地が北となり、一番下の子はとてもかわいかったため誰にも見つからないように下の土地へ隠されました。
上へ行った子は一番力があり、そのまま上の世界で修行をはじめました。
そのほかの子供たちもそれぞれの土地で世界を育てようとしましたが、北はとても寒くて凍え思うように仕事ができず、また下も深く暗くて全く陽があたらないため何をやってもうまく行きませんでした。
東や西は陽があたりますがその時間はとても短く、南がいちばんよい土地だったために、その南の土地をめぐって五人が争うようになり、その欲は深さを増し、やがて戦争にまで発展しました。
子供たちは霊感と神通力を使って火になったり水になったりしながら、とても激しい戦争をはじめました。
このままでは美しい世界がだめになってしまうと心配した神様は、その世界へ降り、上を除いた五人の子供たちの霊感と神通力を取りあげ、天国に隠してしまいました。
このときから霊感と神通力は天国の力、天国の目、天国の秘密となり、人間の世界から見えなくなったのです。
とはいえその力が人間から全く消えてしまったわけではなく、今でも生まれたばかりの子供は誰もが言葉を話すようになるまでは強い霊感と神通力を持っているので、見えないものも見えるし聞こえるし感じることができます。言葉を話すようになるとだんだんとその力はうすれていき、10歳になる頃には消えてしまいます。その力のために欲が出て争いを起こしたりしないように、神様が天国へ隠してしまうのです。
私たちはその力を取り戻すため、何万年生まれ変わって長く修行をしながら輪廻をめぐっています。それを完全に取り戻すことができたのが、人間の姿に生まれたお釈迦様です。
身のまわりをきれいにして平和で正しく明るく、人の役にたつよう頑張って魂を磨いたら、私たちは誰もが明るい智慧を使って霊感や神通力を使うようになります。なぜなら元々全ての人が持っている力だからです。
霊感と神通力が隠されている天国は死なない国で、とても美しくすばらしい国です。そしてその天国は人のこころのなかに隠してあります。
誰もが持っている霊感と神通力が見えず使うことができないのは、それを起こす力がないためです。私たちは目に見えるものには欲が出ます。欲が出ると人を蹴落としたり人の命も意に介さずそれを奪おうとし、取ることができないと怒って争いを起こします。また他にも都合によって心が変わったり、人を裏切ったり、怠けたり、傲慢や嘘などの悪いくせがあるために、霊感や神通力は見えないし聴こえないのです。
小さな欲がだんだん大きくなって悪の国ができ、悪の国がだんだん大きくなって即堕阿鼻無間地獄ができ、地獄の国の数もたくさんに増えました。同じく阿修羅が阿修羅の国を大きくし、幽霊やお化け、鬼がたくさん集まって幽霊の国を拡大し、動物の国もそうして大きくなりました。人間の世界も今では二百ほどの国があります。
天国でも天人たちが修行して、仏様菩薩神様の国も三十三千大千世界まで大きくなりました。天国ではすべてが修行して、さらに上の天国へあがり、もう生まれない涅槃のために魂を磨いています。
天国はもとからありましたが、人の欲が深くその欲が悪になって、地獄、阿修羅、幽霊、動物、人間、天国の六道に分かれました。
それは自然の神様がつくった道、自然の神様のこころから生まれた世界です。
罪が深ければ深いほど即堕阿鼻無間地獄に落ちることになり、怒って争いを起こしたら阿修羅になり、さびしくて人をだまして悪い事をすると幽霊やお化けや鬼になり、欲張ったら動物になり、希望をもって正しく修行をしたら人間の世界に戻ってくることになります。
こころから信じて正しく人の役にたち、明るく魂を磨いて修行したら、魂が明るくなって自然に一番よい国である天国にあがることになります。
私たちも誰でも明るく魂を磨いて修行をしたら天国にあがることができます。
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