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●カササギのエミレ鐘(2009.7.10)

 昔韓国では、ソウルで国家試験を受けるため、小さい頃から長い間一生懸命に武道や勉強をしたたくさんの若い青年が全国から一年に一度集まってきました。昔は交通の便が悪く、飛行機・新幹線・自動車もない時代です。あるのは馬だけでそれ以外はどんな遠くても長い時間かけて歩きで行く時代でした。道が今の時代のように舗装されてなく、道を照らす電気もないので、深く高く険しい山道を歩いて越えて行くのは、とても大変でした。その時代の深く高い山には、野獣や猛獣、妖怪、餓鬼、浮幽霊、お化け、鬼などがたくさんいて、人間に危害を加えていました。人々はその山を越えるのに恐怖と不安で命がけでした。

 ある日、ひとりの善良な男がソウルで試験を受けようと思って稚岳山(チアクサン)の険しい道を歩いていました。その途中、一匹の蛇が鳥のカササギを捕まえて食べようとしていていました。カササギは死にたくないので強く暴れて激しく助けを求めていました。
 ちょうどその時に善良な男は山中で疲れて少し休憩をとっていたところでした。するとすぐ近くでカササギの苦しんでいる声が聞こえてきたのです。カササギが何かに捕まって命の危険を訴えているようで、助けてほしいと叫んでいるような声を出しているのを感じたのです。善の男は急いで叫び声が聞こえる方角に行ってみました。すると、一匹の大蛇が大きな松の木の上でカササギを捕まえてその小さな体を大きな大蛇の胴体で巻きつけて口を大きく開け、恐ろしい牙をむき出し、カササギを飲みこむ寸前でした。カササギは死にたくないと、首を上げ、空を見ながら悲しい鳴き声で死を感じ、絶望していたのです。善の男は命の危ないカササギを見た瞬間、義憤心を起こし、怒りをあらわにして、弓を放って矢は空を飛び、標的の大蛇の首に見事に突き刺さりました。大蛇は自分の体でカササギを巻きつけていたのですが、矢が刺さると急にカササギを放し、大きな松の木から落ちて倒れこみました。地面にはたくさんの血を流し、すぐに死にそうな苦しい姿になりました。そうしてカササギの命は助かったのです。死にそうだったカササギは、助かったので意識をとり戻し感謝しようと善の男を見ました。

 善の男がカササギの方へ歩いくと、命が助かったカササギは空に向かって飛び上がりました。カササギは、危ないところを助けてもらった善の男の頭の上で何回もぐるぐる回って元気に飛んでいきました。善の男は遠く離れていくカササギの後ろ姿を見ながら元気で家族と一緒に幸せになって長生きしなさいとつぶやきました。

 そして善の男は、倒れて苦しんでいる大蛇の方に歩いていき、大蛇の首から弓矢を抜いてあげました。善の男は大蛇を殺すつもりはなかったのですが、カササギの命を助けるために慌てて大蛇の首に弓を放ってしまいました。善の男は大蛇に謝りました。「このまま死なないで元気で生きてほしい、お前も食べて生きるため、カササギをつかまえて食事をするつもりだったのに、その現場をわたしが見たので、慌ててしまって、お前に悪い事をしてしまった。」と言い、そこから離れ、森の中にまた入っていきました。

 深い森の中で夜になったので、泊まるための民家を探してみても見つかりませんでした。森の中に古いお寺だけがありました。そのお寺は収入がないのでお寺で暮らしていたお坊さん達はみんなお寺から離れてしまい、誰もいないこのお寺に一人で泊まることにしました。昼に険しい道をずっと夢中に歩いてきたので、夜には体がとても疲れてお寺の部屋に入って少し休んだかと思うとすぐに眠ってしまいました。
 すると急に息が苦しくなり胸が重くなり、うなされて目を覚ましました。暗いお寺の部屋にはうすいランプの明かりがついていて、その光で見てみると、自分の体に大きな大蛇が足から首まで巻きついて首を強く絞め、毒を出し、命を奪おうとしていたのです。善の男は、びっくりして恐しく、震えました。大蛇は善の男を睨んで口を大きく開け恐ろしい歯をむき出しにし、善の男の命を奪いに襲ってきました。そして大蛇は言いました。「怨みを晴らしてやる。私はお前が昼間に命を奪った夫と長い間二人で修行して龍になって天国に昇っていくと約束していたのだ。それなのにお前が私の主人を殺してしまったので、これから私の運命はどうすればいいのか。お前を殺して主人の仇をとることが妻として正しい事なのだ」と言いながら、善の男の命を奪う寸前でした。

 善の男は、息苦しい声で恐ろしい大蛇に話しかけました。「お前の主人の命を奪った私が死ぬのは因果応報なので、当たり前のことだ。しかし死ぬ前に聞いて欲しい。私には子供の頃に父を亡くして、一緒に暮らして来た母がいる。私の人生が大きく開いて世界で苦しい人々に役に立つように、辛くて苦しい貧乏な生活でも我慢しながら私が勉強出来るように、母は私を一生懸命育ててくれたので、私はソウルに行って国を助けるため、国家試験を受けて、母にその恩を返さなければいけないのだ。私がここでもし命をなくしたら、年老いた母が私のために苦労してきたことが全て無駄になる。そしてここで私が死んだと分かれば私を信じて大きく夢をもった母の人生は希望がもう持てず、母自身も自ら命を絶ってしまう事になるので、私は年老いた母のためにも、ソウルに行って国を助けるために国家試験をなんとしても受けなければならないのだ。

 お前が言っているように、本当に私が死ぬ程の悪いことをしたのかこのお寺に奉(まつ)っている観世音菩薩様に判断をしてもらうようにお願いしてみようではないか。」と言うと、大蛇は「何もないお寺に銅でつくられ、奉られている仏像がどうやって判断ができるのだ。甘えたお前の考えは夢みたいなものだ」と言いながら、「裏山にある長い間捨てられていたお寺の鐘があるので、もうすぐお祈りの時間になってその鐘が小さく大きく波のように上がったり下がったりしながら3回鳴れば、その鐘の音でお前に命を奪われ、畜生道に落ちている私の主人の魂はカルマをなくし、天国に生まれ変わることが出来るのだ。もしそうなれば、お前の願いを聞いて、命を奪うようなことはしない。」と言いました。それを聞いた善の男はお寺に奉っている優しい観音様に信仰心を起こし一生懸命心から「観世音菩薩・・・観世音菩薩・・・観世音菩薩・・・」と念じながら誰も鳴らさないような、捨てられた鐘が鳴るようにお祈りをしました。けれども、もう既にお祈りの時間になっていたのです。

 約束の時間になっても、もちろん鐘の音は少しも鳴らないので、大蛇は「お坊さん一人もいないようなこのお寺で鐘が鳴らせるわけがない。命をもらうよ」と善の男に襲い掛かったその瞬間、善の男はこのままここで死ぬのだと観念していると、そこへお寺の裏山のはずれに捨てられていたはずの鐘が突然鳴り出して、綺麗な音楽のリズムのように大きくゴーン、ゴーン、ゴーン、小さくゴーン、ゴーン、ゴーンと鳴ったのです。とても素晴らしく聞こえてくるので、大蛇は鐘の音を聞いて大変驚き、「長い間畜生道の報いを受け、さまよっていた私たちを、このお寺の優しい観世音菩薩様が鐘を鳴らして報いをなくすようにしてくれているのだ。」と思いました。「これで、お前が命を奪った私の主人の魂はこれから天国に生れ変わることができる。」と言いました。

 大蛇は「私の主人は昔、このお寺の財産を管理するお坊さんだったのだが、生きていた間、お寺の信者達から布施を多く頂いてこのお寺の裏の土地の中にお金をたくさん隠して死んでしまったのだ。お金には穴が開いていて、その穴につり糸を通し、それからその通した糸でお金をぐるぐる巻きにして隠したので、それがカルマとなりとぐろ巻いた大蛇の報いを受けたのだ。」大蛇は善の男に言ました。「日が昇ったら、お寺の裏に主人が埋めたお金を掘ってこのお寺を建て直してお寺の中に奉っている観音様をきれいに修理して奉って、大蛇になって死んでいる私の主人の肉体を拾い、火葬して、お祈りをしてください。」とお願いして、大蛇は消えて行きました。

 善の男は夜のうちに、不思議に思って鐘の鳴った場所に、行ってみて驚きました。鐘の音を鳴らしてくれたのは、誰かと思えば昨日の昼間に大きな木の上で大蛇に捕まえられて死にかかっていたカササギが妻や子供、仲間をたくさん連れてきて恩人である善の男を助けるため体と頭を使って鐘を叩いていたのでした。それなので鐘にぶつかった体はボロボロになり、頭が割れてカササギたちはみんな死んでしまっていました。それを見た善の男は智慧が明るい人間でもないのにカササギの鳥達が私のため命を捨てたと、辛い血の涙を出しながら感激しました。自分に恩を返すため一生懸命、小さい体と頭で鐘を叩いて命を捨てたカササギ達の優しい心を理解し、善の男は悟りを開きました。そしてカササギ達の肉体を拾って火葬しながら祈りました。そして、その魂達がこれ以上鳥の報いを受けないように、苦しい輪廻が止まるように、成仏になるようにお祈りをしてあげました。

 そして善の男は大蛇がお願いしたとおりに、お寺の裏の土地に埋めてあったお金を掘りおこして、離れていったお坊さん達をよんで、約束どおりお寺を建て直し、お寺の中の観音様をきれいに修理し、奉りました。さらに捨てられていたエミレと呼ばれる鐘も修理し、大切に奉り、自分はソウルでの試験に合格し、母親をソウルによんで結婚し、大臣の位までいって、世界の平和のために役割を大きく果たしました。

 命の恩人のカササギたちと自分が命を奪った大蛇や大蛇の妻のため一生懸命祈りながら苦しくて辛い輪廻がとまるようにこのお寺に時間を作って修行にくるようになったのです。

 
 このことがあったので、畜生道・餓鬼道・地獄道の三悪道に落ちてさまよっている魂達が成仏するように韓国にある全てお寺では必ず、夜中カササギたちが命をかけて叩いたリズムで鐘を明け方に叩いてお祈りをするようになりました。

 このお寺は現在では京機道にある稚岳山の上院寺と呼ばれており、この話は命の恩人を助けるため命を捨てた優しいカササギ達の忠誠として伝わっています。ひびが入り、壊れて長い間捨てられていた鐘はカササギ達の力で素晴らしく音を出してくれてから、不思議なエミレの鐘として現在でも韓国で有名な伝説となっています。

 

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