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●金剛般若波羅蜜経(6)〜経纂・霊験録(2009.7.26)

金剛般若波羅蜜経纂(金剛般若心経を讃嘆する話)

このように私は聞いたのです。
  善の男・善の女がこの金剛経典1冊を授かり、唱えれば、金剛経30万回を唱えることと同じになり、さらに不思議な加護と衆聖(しゅしょう)たちの導きや救いをうけることになると。

 唐の国で大暦7年に毘山県で県令(長官)である劉氏の娘が19歳の時に死に、7日目の日、閻羅大王と出会って、閻羅大王が尋ねた。


「現世で一生の間、特別にしたことがあったか。」

女「一生の間にひたすら金剛経をとなえておりました。」

「どうして金剛経纂を念誦しなかったのか」

「世界ではそのような経本がなかったからです。」

「お前を人間世界へ送り出すことにするので、この経文をしっかりと記憶していきなさい。

 金剛経は“このように私が聞きました[如是我聞]”から“信じて授かり奉り行動しました[信受奉行]”と話すまでのすべての文字が五千百四十九文字になるなのだ。

 その中に仏が69回、世尊が51回、如来が85回、菩薩が37回、須菩提が138回、善の男・善の女(善男子善女人)が38回、生命たち(衆生)が36回、どのように考えるのか(於意云何:おいうんが)が31回、このように(如是)が30回、阿耨多羅三藐三菩提が29回、布施が21回、福徳が18回、恒河の砂が13回、塵が12回、三千大千世界が7回、三十二相が7回、功徳が8回、荘厳が8回、波羅蜜が5回、須陀ウォンが4回、斯陀含4回、阿羅漢4回が出てきた。

 これはすなわち四聖果の仙人(お釈迦様のこと)なので、それは「私が果てしなく遠い昔に歌利王に身体を切られた時…(私という考え[我相]がなく、他人という考え[人相]がなく、生命たちという考え[衆生相]がなく、長生きするという考え[寿者相]がないことと同じなのだ。)」といわれることを示しているのだ。さらに「なぜならば、私が果てしないほどの昔に節々を切られたとき、万一<私だ>[我相]・<他人だ>[人相]・<生命たちだ>[衆生相]・<長生きだ>[寿者相]という考えがあったならば……(当然腹を立て、恨む心を出してしまうことになるのだ)」

「阿羅漢聖者はひとつの考えをただの一度も<私という観念>[我見]・<他人と言う観念>[人見]・<生命たちという観念>[衆生見]・<長生きするという観念>[寿者見]がないとおっしゃったのだ」
さらに比丘尼が3回、四句偈が7回出てきた。

摩訶般若波羅蜜

 

 

金剛経 霊験録

 昔々、唐の国で強伯達(カンベッダル)という人が元和9年(814年)に方州という所で悪質な病気になり、長い間苦しんでいました。伯達(ベッダル)は大風癩疾(皮膚の病気)にかかり、世間では捨てられる人と言われ、これ以上人間として生きることは難しいかったのでした。両親兄弟は心配し、さまざまな薬を作っても薬効もなく、命は生きていても肉体は腫れ上がって、とうてい見る事ができない姿なので父子の間で決心して家族と村から離れ、食べ物を持ち、父は伯達を背負って、深い山谷の岩の中に捨てたのです。父子は胸を痛ため、涙を流し、やがて別れました。

 伯達は何ヶ月かをひとりで過ごす間、食べ物も全て食べ、病気で苦しんでいると、一人の僧侶が現れました。その僧侶が話す言葉は「お前が金剛経の四句を一生懸命となえれば、この病気は治るのだ」と言ったので、伯達はその僧侶の教えを聞いた後、口を開いて数日間となえていました。

 するとある日伯達が意識も薄れてきたときに、一匹の突然虎が現れて、食べられそうになったので、恐怖で目をつぶって、このうえなく金剛経の四句だけを一生懸命となえました。すると虎がその腫れて痛む場所を舐めてくれたのです。そして、氷のような冷たい薬を口から出して舌で塗ってくれたので、突然苦痛が消えてなくなったのです。すると虎は行ってしまい、その舐めた部分の病気は治ってしまいました。

 さらにその次の日、僧侶が山から草を一束もって来てくれて、向こう側の小川を指差しながら痛い箇所をこの草と水で洗いなさいと言われ、伯達がありがたく声を枯らすほど泣きながらお礼を100回以上するので、僧侶はやさしく背中をさすって、洗ってくれたのでした。

 風癩が全て治った後で伯達はまた家に戻る事ができ、両親兄弟と会えることになって苦しくて辛かった病気が治ったその理由を詳しく話しました。伯達の病気は金剛経の四句をずっと一生懸命となえた霊験力でこんなにきれいに治ってしまったのだと話しました。

四句は曰く
「若以色見我(ヤギセッギョナ) 以音声求我(イウムソングア) 是人行邪道(シインヘンザド) 不能見如来(ブルヌンギョンニョレ)」 というものでした。

 金剛般若心経は大般若波羅蜜経の第9部をなす経典として釈迦世尊様が出家して大きく悟りを開き、苦しい人々の済度のために法門を説法した49年間の中の21年間に続けて言われた神々しい法蔵なのです。

 誰でもこの金剛経をこの上ない心で一生懸命読誦すれば全ての前世の罪がなくなり、精神が明るくなり、般若の智慧を授かる事になってあらゆる人々に伝え、唱えるようにすればその功徳は世世生生(死んで生まれ変る繰返し)の永遠の全ての苦しみをなくして、天国のお釈迦様極楽南無阿弥陀仏のそばに生まれ変り、善良な家族と出会い、ひとつの正しい法を磨いて、弥勒菩薩様に無上妙法(この上ない説法)を聞いて三災八難、厄、悪霊から免れて永遠に幸せ(法楽)を得ることになります。

 ぜひとも軽く思わずに一生懸命となえて永遠の幸せを呼び込みましょう。

終わり

 

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