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●寝たきりの姑と孝行嫁 (2009.8.5) 

 むかしむかし、高麗(コリョ)の時代、朝鮮半島の忠清道地方で、ある一組の夫婦が暮らしていました。その家には、幼い息子と年老いた母がひとりいました。この家は貴族の出身で仕事は官職の一番下の位に就いていました。貴族は貴族なのですが、家は土地と財産が少なく、貧しい生活を送っていました。それでも夫婦の仲は円満で幸せでした。

 妻はもともと貴族の娘だったので、幼い時代から何の苦労も無く、両親たちからさまざまな才能を学んで大切に育ててもらいました。それなのに、嫁は貧しい家に嫁いでも、貴族によくある傲慢な心は一切なく、とても優しい性格だったので普通の人と同じ目線にたって、特に威張った態度もみせずに、誰に対しても優しい心をもっていつも笑顔で接していました。そして一生懸命に夫を大切にし、年老いた親を敬い、子供を大切に育てました。そして畑で男性がするような肉体を使う重労働をこなし、力が足りずにひどく疲れても、苦しくても嫌な顔ひとつせず、一生懸命頑張っていました。

 ある日のこと、突然年老いた姑が倒れ、重い病気にかかり、寝たきりになってしまいました。原因不明の病気で、どんな薬を使って治療をしても効果はありませんでした。この病気は今の時代で言うストレスがたまった過食のような症状で、たくさん食べては吐き出し、食べても、食べても気力は出てこず、身体を動かす事もできなくて苦しむのでした。優しい嫁は、姑の病気を治すために、結婚したとき夫からもらった銀でできたかんざしや指輪などの大切に持っていたさまざまな宝ものを全て売って、お金に換え、治療費にあてたのです。それでも、姑の病気は治らず、姑はどんどん痩せて苦しんでいました。嫁は主人にお願いをして家の小さな土地も全部売ってお母さんの病気の治療代に使うことにしました。嫁はそうして、一生懸命看病し、努力をしても姑の病気は治らず、病状はもっとひどくなり、姑はまるで生まれたばかりの赤ん坊がおなかを空かせて、母におっぱいをせがんで大泣きするかのように、「お肉、お肉、お肉が食べたい」とのべつまくなしに嫁を呼ぶのです。そして
「この苦しい病気を治すためにお肉をください」
と嫁にせまるのでした。

 嫁は優しかったのでこの上ない心をもって、財産を全部売って看病したので、家に残っているものはもう何もありませんでした。嫁は自分自身の命ほど大切な髪の毛を剃って売り、そのお金を看病するための費用に使っていました。それでも姑の病気は少しもよくならないのです。嫁は大切な髪をいつも剃っていたので頭に白い手ぬぐいをかぶっていました。 近所の村人は誰も死んだ人がいないはずの家なのに、何故いつもきれいな若い嫁が髪を見せずに手ぬぐいばかりかぶっているのだ、と聞いてきました。嫁は何の返事もせず、ただ無口のままでいました。

 嫁が姑の病気を治すためさまざまな努力をしても病気は治らなかったので、売るものももうなくなってしまいました。とうとう今度は自分の足のももの肉をとってスープを作り、姑に飲ませることにしました。
 それでも姑は体力がどんどん落ちて、気力が弱くなり、とうとう目まで見えなくなりました。これ以上家に看病のために使えるものはなくなったので、今度は地面を掘って、栄養剤になる秘密のミミズを捕まえてきれいに洗って、釜にいれ、火をたいて、ミミズのスープを心を込めて作りました。目の見えない姑に必ず一日三食毎日飲ませました。ミミズのスープが栄養剤として、精力がつき、急いで元気になって目が見えるようにミミズのスープをつくったのです。それには理由がありました。

光っているのが指輪です

 それはむかしむかし、体が真っ黒なカラスが欲張りで意地悪で、ほかの動物たちのえさを全部とってしまうので、神様が怒ってカラスの目を見えないようにとってしまいました。目は見えなくなったのですが、カラスの指にはもともとしていたきれいな指輪がはまっていたのです。

 その頃のミミズは今と違い、体に目がしっかりとあったので、カラスの指に素敵な指輪がされているのを見て、羨ましくなり、カラスに話しかけました。
「どうしてそんなきれいな指輪をはめているのでしょう。」
と聞いてみると、カラスは
「私のはめている素敵な指輪がそんなに羨ましいと思っているのでしょうか。それならば、私は目が見えなので、私の大切な指輪とあなたの目と交換したらどうでしょう」
ともちかけました。するとミミズは本当にカラスの指輪が素晴らしく羨ましく思っていたので何も考えずに、カラスにまんまと騙されて、指輪をもらって大切な目と交換してしまいました。

 それからというもの、ミミズの身体に指輪がひとつだけはまっていて、今でも光り輝いているのです。そしてミミズには目がなく、進む先も見えないので、ゆっくりと体を使って、にょろにょろと這って生きているのです。そうやってミミズは土の中できれいな空気を呼吸しながら生きているので、ミミズの体にはエネルギーがたっぷりと集まっているのです。それが栄養となって重い病気で寝たきりの姑が気力を取り戻すであろうと、嫁は考えたのでした。

 姑の病気を必ず治してあげたい、とこの上ない心で大切に敬い、さまざまな努力をしていました。姑は嫁が持ってくるミミズのスープを飲んだとき、香ばしくあまりにも美味しかったので嫁に隠れてスープのところまで行き、何匹かとってみて、これはいったい何のスープで、一体なぜこんなに美味しいのだろうと思い、病気が治って目が見えたら、これをみてみようと隠していたのです。

 そんなことを繰返し長く続けても、姑の病状は良くなったり悪くなったりを繰り返し、完全に治る気配はなかったのです。嫁は姑の病気のためこんなに一生懸命さまざまな努力をしても姑の病気は一向に治らないので今度は天国にいらっしゃる優しいお釈迦様、神様、御先祖様に庭に祭壇をつくってお祈りを始めました。
「私が一生懸命努力しても力が足りないので姑の病気を治す事ができません。それなので、どうか私を身代わりにして、私の命をとってなんとか姑の苦しい病気を治してください」
と毎日きれいに身体を洗って一生懸命この上ない心でお釈迦様を奉って一心に祈りました。

 するとある日のこと、一人のお坊さんが突然托鉢に現れました。そしてこのように教えたのです。
「この家には年老いた母親が重く苦しい病気にかかって長い間寝たきりでいる。姑はどうしても起きあがる気力が出ないので長く生きていることは難しい。それなので本当に母親の苦しい病気を治せる希望があるのならば、次に教えることをすればよい。

 それは、この家に9歳になる大切な一人息子がいると思うのだが、家族はその子供を宝のように大切にしていると思う。その子供を釜で炊いて、スープを作り、それを薬として苦しい病気で寝たきりの母親に1日3食10日間飲ませ続ければ、弱くなった母親の身体に全ての気力が戻り、必ず苦しい母親の病気はきれいに治って、元気に長生きすることになる。」
と教えて帰っていったのでした。

 夫婦は突然お坊さんが托鉢に現れ、そんな話をしてくれたので大変驚き、悲しくなりました。その時の夫婦の気持ちは、天国が割れて落ちるような、大地が割れて崩れるような気持ちでした。目の前が真っ暗になり、心は落ち込んで苦しく、あれもこれもどれもできなくなってしまいました。そんな日が3日間続き、悩み迷う苦しくて辛い日々を送ったのです。

 そして、夫婦はとうとう辛くて悲しい決心をしました。
「母は世の中で一人しかいない、私の命を作ってくれた恩人なので苦しい母の病気を治す方法がひとつしか残されていないのならば、たとえ私たち夫婦にとって世の中で一番大切な一人息子であっても、どうしようもないと諦めるよりほかはない。母の病気を治して親への恩を返すため、お坊さんが教えてくれたとおり私たちの大切なかわいい一人息子を布施するしかない。そして母の苦しい病気がきれいに治って元気になれば私たち夫婦も自ら命を絶とう。」
と、二人は約束し、村の子供達が毎日集まって勉強する寺子屋から帰ってくる9歳の息子を待っていました。

 そして息子は元気な姿でニコニコ笑いながら家に戻ってきました。
「お母さん、お父さん、ただいま帰りましたよ。」
と言った瞬間、夫婦はザルで子供を捕まえ、釜にいれ、一生懸命に火をたきました。そしてそのスープを毎日3食10日間、病気で苦しんでいる母に飲ませました。長い間、苦しくて辛くて重い病気で寝たきりだった母は身体の全ての気力が戻り、病気が治って元気になりました。けれどもその夫婦は大切な一人息子を殺してしまったので、苦しい母の病気がきれいに治って元気になっても喜ぶことはできませんでした。


「今、この時、もし息子がこの世で生きていればちょうど村の寺子屋から帰ってくる時間なのに、私たちの可愛い息子は二度と戻らない。本当にひどいことをしてしまった。息子があまりにもかわいそうでしかたがない。あぁあぁ。どうしようもなかったのだ。あぁ本当に悲しくて虚しくて、やるせない。お母さんいつまで元気で私たち夫婦と子供の分まで長生きして幸せになってください。」
と言いました。

 そしてその後で、夫婦は約束どおり自ら命を絶ちましょう、と言って準備をした瞬間、いきなりふっとあのお坊さんが再び現れたのです。
「ほんとにお前たち夫婦は善行をしたなぁ。立派だった。よくやった。お前たちのその心が天国の優しいお釈迦様と通じて、お前たち夫婦の心をよく理解してくれたのだ。そして私に指示して、この家に急いで行かるようにしてくださったのだ。なぜなら、お前たちが苦しくて寝たきりで病気になっている母親を大切に敬い、命をかけてまで看病し、救ってあげる事ができるかどうか試したのだ。これは本当に驚いたことだ。」
とお坊さんが言いました。

 その瞬間、お坊さんの後ろから元気で明るくニコニコと笑っている息子が突然現れたのです。夫婦は驚いて飛び上がりました。
「これは本当なのか。夢なのか。」
と目を丸くして、驚き、信じられずに自分の顔をパチンと叩き、ほおをつねって確かめました。

 そしてまたお坊さんは、その夫婦に向かって話し出しました。
「10日前に学校から帰ってきた息子を捕まえて、釜にいれ、火をたいて、スープを作り、病気で苦しんでいる母に10日間飲ませ続けていたものは、実は山で三千年かけて成長した不老長寿の山人参なのだ。その山人参を1回飲めば身体の気力を全てとり戻す事が出来、これ以上ないほど体力をつけ、人間として一番長生きすることになるのだ。
 自分自身を産んでくれた実の親でもないのに姑を嫁が優しい心で命をかけてまで大切に敬い、看病をしていたことが天国のお釈迦様と通じて優しいお釈迦様が嫁の心をくみとって、急いで母親の命を助けるため三千年かけて育った不老長寿の漢方の山人参をこの家の息子に化身させて家に送ってくれたのだ。それなので母親がその不老長寿の山人参を一生懸命飲んで気力を戻し、元気になったのだ。」
と言ったのです。

 夫婦は急いで子供を抱きかかえ涙を流して喜びました。そして、火をたいていた釜に行き、ふたを開けてみると、本当に人間の子供のような姿をした不老長寿の山人参1本が釜の中にあったのです。 夫婦はまた大きく驚き、急いでお坊さんの前に戻ってきました。そしてお坊さんはこう言いました。
「私は天国のお釈迦様の指示を受けて、この家に来たのだ」
そう言ってお坊さんは忽然と消えてしまいました。

 そして元気になった母はこの上ない孝行心の強い嫁のきれいで優しい心を理解しました。
「お前は私が産んだ娘でもないのに、言葉通り身を削って、私の看病をこんなにも一生懸命をしてくれた。たくさんの辛い思いをお前にさせ、苦労させて本当にすまなかったね。そんなお前のような孝行心を持つものは世の中でふたりといない。お前は本当に私の娘で、天国から授かった私の宝だ。」
と褒め称え、大きく深く感謝して、娘として大切に末永く幸せに暮らしました。

 その後で、この話を聞いたその国の王様が感心して、この嫁の孝行の記念館を村に建造しました。

 

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