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●悟りを探す (2009.9.6) 

第1編 お釈迦様の出現

第3章 悟りを求める

第2節 悟りを探す

1.<カピラ>城を出た<シッダールタ>太子は東に向かっていた。一晩中馬をつれて170里を進み、日が明るくなると<ラマ>市に到着した。また<フワミ>川を渡り、深い森に入って行って、もっとも静かな場所に居場所をつくり、座って目を閉じて瞑想に入った。瞑想から覚めて、かわいそうな<チャンダカ>と<カンタカ>を見て

『<チャンダカ>よ、とても大儀であった。お前はあの<カンタカ>を連れて、城に戻りなさい。<チャンダカ>よ、お前は私の父王にこのように申し上げなさい。「私が万一生まれ死ぬことの心配、悲しみ、苦しみを終わらせることができないならば、王宮に戻らない」と、「私がもし最も正しい悟りを得ることができなければ断じて父王を探してお目にかかることはない」と、そして「恩恵と愛情の情がすべてなくならないときには<マハーパジャーパティー>夫人と<ヤショーダラー>に二度と会うことはない」と言いなさい』

 その時<チャンダカ>は地面に倒れて泣きながら
『わたしがどうして太子様をここにひとりにして帰れるでしょうか?』
『うん、この世の法はひとりで生まれて、ひとりで死んでいくのだ。どうやって生まれ死ぬことを誰かと一緒にできるだろう?生まれて年老いて病気になり、死ぬことの全ての苦しみを解決しないで、お前たちのよい親友になれるだろうか?私はもうすべての苦しみを終わらせ、なくそうとこの場所に来ているのだ。この苦しみが終わってなくなった後にこそようやくすべての人のよい親友となれるのだ。私がもうすべての苦しみを考えられないのならばどうしてお前たちのよい親友になれるだろ?』

『太子様、宮中で育った軟弱な体と手足でどうやってこの山の森の中、いばらの中、石だらけの上に住むことができるのでしょうか?さらに獰猛な猛獣や毒をもった虫に襲われたらどうするのでしょうか?』
『本当にお前の言うとおりだ。宮中にいれば、このいばらの中の苦しみから免れることだろう。けれども老いて病気になって死の苦しみをこそどのように免れることができるだろうか。そして獰猛な猛獣と毒をもつ虫に襲われる不安がなくてもあっても、老いて病気になって死ぬ恐れこそどうしたら免れることができるだろうか?』
<チャンカ>はもう話す言葉がなくなって泣くしかなかった。

 その時に太子は頭にかぶっていた宝石の冠の貴重な石と体を飾っていた黄金・真珠・玉石などの装身具をとって、<チャンダカ>に渡し、
『<チャンダカ>よ、宝冠の中の宝石は父王に捧げ、首飾りは<マハーパジャーパティー>夫人に、胸飾りは<ヤショーダラー>に、その残りは他の親族に分けてあげなさい。そして、父王と<マハーパジャーパティー>夫人と<ヤショーダラー>にこのように申し上げなさい。「私が城を出ることは父王と<マハーパジャーパティー>夫人と<ヤショーダラー>と別れるためではなく、さらに天国に生まれ変るためでもないのだ」と。「ただ生まれて死ぬ事を恐れて、それを終わらせなくすことのためなのだ」と。そして父王が「太子はまだ若かったので世ですることをしてから家を出ても遅くはないのだ。」とおっしゃったならば、お前は私の言葉としてこのように申し上げなさい。「死というのは定まったままでいることがないのです」と。「人が若くて健康でいて、老いて病気を免れることはないのです」と。そして「私が解脱の道に到達できなくては断じて再び城へ戻る事はないのです」と。そして悟りに到達すればかならず家に戻り父王様と<マハーパジャーパティー>夫人を探し、お目にかかることになるので、悩み、心配しないでくださいと。<ヤショーダラー>にも同じ事を申し上げなさい。』

 このように頼み、太子は腰に下げていた宝の刀で頭髪を切った。そしておりしもある狩猟者が猛獣をだますために「サマナ」の「袈裟」を着ていたものを借りて着た。「袈裟」を着た「サマナ」は動物が殺さないからと言われている。

 <チャンダカ>はむせび泣き、するべきこともなく、太子の場所から去ってお城へ帰って行った。

2.太子はここで<パガバ>仙人をはじめとするあらゆる修行者があつまる道を磨こうと森を探しに行った。遠くから太子の姿を見るあらゆる修行者は太子のその非凡な骨格と光り輝く威厳と徳望に目をみはった。太子は<パガバ>仙人を探し挨拶してその修行をする光景を観察した。あるものは草を編んで服をつくり、あるものは木の皮と葉っぱで服を作って着て、あるものは1日に1食、2,3日に1食、4,5日に1食を食べ、さらに木の果実や花でかろうじて飢えをしのぎ、あるものは水と火を神に捧げ奉って、あるものは日と月を神として敬い、あるものは一方の足をつって立っていて、あるものは泥やほこりの中に横たわっていて、あるものはいばらのツルに横たわり、また水と火に横たわるものもいた。

『あなたたちのする苦行はとても珍しいですね。それで苦行でどのような果報を求めているのですか?』
『この苦行でこれから天国に生まれ変ろうとしているのだ』
『全てのことが天国に生まれ変れば嬉しくはなるでしょうが、そこでも福が尽きれば、また六道に輪廻するようになるので、どうして苦行を磨いてやがて苦しみの果報を求めようというのでしょうか?』
<パガバ>仙人は言葉に詰まった。

3.その時に<カピラ>城では大きな騒動が起きていて城の内外が大騒ぎになっていた。<シュドーダナ>はその場に倒れて<マハーパジャーパティー>夫人と<ヤショーダラー>夫人は気を失い、泣き声に宮中が陥っているようだった。

 <チャンダカ>が太子の王冠と衣服と装身具を<カンタカ>に乗せて、帰ってきて、<シュドーダナ>と大臣たちは<チャンダカ>が太子の行った場所を知っているので<チャンダカ>を先に立たせて大臣の<ウダーイン>に馬をつけて、再び<ラマ>市をたどり、<フアミ>川を渡り、<パガバ>仙人の居場所まで探しに行った。

 ここである木の下に静かに座っている太子を発見し、<ウダーイン>は太子の前に出て
『太子様よ、太子を失う大王は恩愛の情に燃える火が体を燃やしています。太子が城に戻らないということは大王の体を燃やす火を消す事ができません。<マハーパジャーパティー>夫人と<ヤショーダラー>夫人、そして全ての親族はみんな心配し、苦悩の海に落ちています。太子様よ、このかわいそうな両親と親族を燃やす火の海の中から救い出してください。』
と言って、懇願した。

 けれども太子は『私が父王と<マハーパジャーパティー>夫人と<ヤショーダラー>夫人の恩愛の真心を知らないことはない。けれどもその恩恵と愛情の集まりとは、いつかは必ず別れなければならないものなのだ。少し前に別れても、遅くに別れても、生きながら別れても、死んで別れても必ずや別れなければならないものなのだ。私がすでに父王と<マハーパジャーパティー>夫人と<ヤショーダラー>と別れることは、この別れによって再び別れのない法を磨こうとすることなのだ。七宝宮殿の中ではとても安楽でいられるようだけれども、その中には恐ろしい火が燃えているのだ。私は一時の別れ、苦しみ、心配に耐えて、別れがなく、生まれて死ぬ心配や悲しみのない道を探して城を出たのだから、私がその道を見つけ出す前に再び城に戻る事はないのだ。一時の安楽は永遠の苦痛で、一時の苦痛は永遠の安楽になるので、この言葉を父王、さらに<マハーパジャーパティー>夫人と<ヤショーダラー>夫人に伝えてください。』

 大臣の<ウダーイン>は涙を流し、
『太子の言葉はとてもよくわかりました。けれども昔、徳の高い仙人の言葉を聞いたならばひとりの方は「未来世の果報となる」といい、ひとりの方は「その果報がない」と言ったのです。未来に果報が必ずあるのか、ないのか確実にはできないので、もう現世の楽を捨てられて、未来の楽を探されるのをどうしてすぐに信じることができるのでしょうか?早く城にお帰りください。』

『その二人の仙人が、ひとりは未来の果報があるといい、ひとりはないというのだが、ふたりとも疑うべき言葉であって、確定できる言葉ではないのだ。私は、もうそのような言葉に従うものではない。目の前にある、生まれて老いて病気で死ぬ事、それは必ず経験しなければ、ならないのだが、私はこれを解脱しようとするのだ。私は長くかけず私の悟りを得ようとしているのだ。私の意志はやはりくつがえすことができない。お帰りになり、父王にそう伝えてください。』

 と言って、太子は席から立ち上がり、大臣と<チャンダカ>に別れの挨拶をし、その時に最も名高い道人である<アラーダ・カーラマ>を探しに行った。

4.大臣と<チャンダカ>は泣きながら王の使命を果たすことができないままに帰って行った。太子は南側の<カンガー>川を渡り<マガダ>国に入り、その修道者<ラージャクリハ(王の都)>を過ぎていった時のこと。市民たちは<カピラ>城の太子が通り過ぎるのを見ようと波のように押し寄せた。その国の<ビムビサーラ>王は高い楼閣の上で太子を眺め馬車を走らせて出て太子に会って言った。

『仁者よ、どうして城を出たのですか?あなたは<日種氏>の後継者として「転輪聖王」の徳相を備えていたといわれているが、あなたがもし父王がなくなられたために王位を授かるのが難しいというならば、私がこの国の土地を分けてあげましょう。それが少なければこの国をすべて渡して引き受けてくださいますよう。もし私の国をもつことが嫌ならば私がこの国の軍事をあげるつもりなので、他の国を征伐して、その土地の王の仕事ができるようにしましょう。太子の要望ならばなんでもすべてうかがうつもりです。』
とお願いした。

 太子は王の好意に感激した。けれども返事を
『大王様よ、王は本来<月種氏>として性格が高尚で、する仕事が卓越しているというのですがやはりそのようです。大王の国を私に与えてくださるお言葉はとてもありがたい。けれども私は、私の国も捨てて、出てきたのでどうしたら大王の国を治め、ましてや軍事をもって他の国を侵略しようなんてできるのでしょうか。私はすでに国よりも財産よりも貴い悟りの道のために家を出てきたのです。世俗の五欲楽を求めるためではないのです。』

 太子は王のやさしい好意に感激して、世の五欲をむさぼらずに、正しい悟りとして国を治めることをお願いし、王に別れの挨拶をした。王は
『あなたは「解脱」の大きな悟りを求めようとし、世の王位も五欲もすべて捨てて、家も出た人でいらっしゃるので、悟りの道に到達すれば、私を初めに済度してください。』
といって慇懃に別れの挨拶を悲しげにした。

5.太子は<ビンビサーラ>王と別れて、<アラーダ・カーラマ>仙人の居場所を探した。仙人は太子の顔が素晴らしく、心身ともに明るく、静かで落ち着いて素晴らしいオーラを持っているのを見て、自ら敬う心を起こした。

「尊者よ、遠い道からいらっしゃったときいて、とてもお疲れになったことでしょう。私は尊者がくることを待っていました。燃えている火の山の中に自ら悟り、飛び出してきたことは、まるで絹織物の縄のワナに縛られた象が自ら抜け出し、飛び出てきたことのようですな。昔の王者は長い年月かけて五欲を楽しんでいたのですが、老いた今、国と享楽を捨てて、家を出て悟りを学ぶことは珍しいことではないが、太子はまだ若いのによく五欲をして、ここへいらしたことは本当に珍しいことです。早く力を使い、道を磨き、生まれて死ぬ事の輪廻の海、あの世の丘を越えなければなりません」

『ありがとうございます。私自身のために生まれて死ぬ事を終わらせる法を教えてください。その法を聞きたく存じます。』

 その時に仙人は宇宙と人生の原理を話された。
『太子よ、全ての生命が始まる場所を「冥初」というのだ。混沌の状態で何も分別ができない場所でした。そこで「我慢」すなわち「我」という考えをおこし、この「我慢」に従い「愚痴心」を生み、「愚痴心」に従い「愛欲」を生み、「五微塵気(地・水・火・風・空)」を生み、「五微塵気」に従い、「五大(地・水・火・風・空)」を生み、「五大」に従い「貪欲・嗔心」などすべての煩悩を生み、この煩悩によって生まれ老いて病気で死ぬ事に転がり落ちるようになったのです。これから太子のために大略をこのように話そうと思います。』

 この言葉を聞いた太子はまた
『私はあなたのお話しされた道理を理解しました。生まれて死ぬ事の根本はどのような方法で終わることができるのでしょうか?』
『もし生まれて死ぬ事の根本を断とうとするならば、はじめに世俗を離れ、戒行を守り心をよく調伏させ、欲を出すことと苦痛を我慢し、静かにして、静寂な場所でとどまり、禅定を磨き、すべての世俗的な欲望とよくないことをなくして、心をよく観察して、「初禅」の世界に入って、次のすべての考えを沈めて、感覚・知覚の分別をなくし「第二禅」に入って行き、「第二禅」から受けた嬉しい心を考えて、ひとえにひとつの考えを静かにすることを授かり、「第三禅」に入って行って、他のそのひとつの考えももたず全てが静かになり、晴れた世界に到達し、「第四禅」に入っていくようになるのだ。ある道者がこれを「解脱」と言った。けれどもこれだけでは本当の解脱をすることはできないのだ。

 この「第四禅」からまた全ての相手の世界(客観世界)を考えて「空居定」に入れば、再び相手の精神(主観)世界を考え、「識無辺居定」に入っていくと、次の「識無辺居定」を飛び越えて、「無所有居定(主・客観がすべて貢献すること)」に入って行くようにするのです。尊者よ、私はこの「無所有居定」にとどまろうとするのです。この法を智慧のある者は長くかからず、師匠と同じ様に自ら知ることにあり、自ら悟るようにするのです。』と言った。

太子はその教えについて「性情」を磨き、長くかからず「無所有居定」を授かった。そうして<アラータ>仙人の居場所に行った。
『あなたが自ら知って、悟った法を私も今悟りたいのです。』

 仙人は太子が非常に聡明でその法を体得するだろう事を知った。仙人は
『尊者と同じよい同行者を授かることは本当に嬉しいです。本当に幸福なことです。私が授かった法を尊者が自ら授かって尊者が受けた法を私が自ら授かりたいのです。どうぞいらしてください。私と同じく私たちの弟子達を指導してください。』
と最上の敬礼をして崇拝した。

 この時に太子は考えた。「これは生まれて死ぬ事を抜け出す最上の悟りとニルバーナ(涅槃)ではないようだ」ということを。そして仙人に

『この無所有居定に「我(わたし)」というもしがあるのでしょうか?ないのでしょうか?もし「私」があるならばその「私」は知ることはあるのでしょうか、ないのでしょうか?もし知ることがあれば、それは再び考えをおこすことでしょう、考えをおこすならば再び煩悩をおこすことなのです。もし考えがないならば木や石と同じことなので、木や石と同じならば何が「ニルバーナ」を体得することになるのでしょうか?』とたずねた。
<アラータ>仙人は返事がわからなかった。

 太子は再び
『あなたは何歳で家を出て「梵行」を磨いてから何年になるのでしょうか』
『私の年が15歳の時に家を出て梵行を磨いてから104年になった。私は長い間磨いたとしても磨いて授かる道はこれだけで、尊者はどれほどもなく私の授かったことをすでに授かったので、本当にめずらしいことです。そして王宮で育った体で私たちがしている苦行をする事ができるのでしょうか?』

『あなたがする苦行よりもさらにあらゆる苦行で私は修行する事になるのです。』
仙人は太子の智慧とさらにその徹底した決心を注意深くみて、決定的に最上の成就を成就するであろうことを知った。そして太子に
『尊者よ、尊者がもし悟りを授かったとしたら、まず私を済度してください。』
『わかりました。そうします。』
と言って、太子は仙人と別れの挨拶をし、また<ウドゥラカ・ラーマプトゥラ>という仙人を探しに行きました。

6.太子は<ウドゥラカ・ラーマプトゥラ>の場所に行った。
『尊者よ、尊者はどのような法を自ら知って、悟られたのでしょうか?』
『私は「空居定」「識無辺居定」「無所有居定」を飛び越えてすべての認識を超越した『非想 非非想(ピサン ピピサン)居定」を授かったのです。』

 太子はその「定」を学び、長くかからずその「定」を体得した。けれども太子は、この「非想 非非想居定」はまだ煩悩がつきることがなく、さらに「一切種智」を成就することがないことを悟った。

『この「サマーディ(三昧)」の他にさらに立派な「サマーディ」はないのでしょうか?』
『それよりさらに立派な「サマーディ」を私は知らないし、さらに授かることもなかった。』
『この「サマーディ」を授かるならば生まれて死ぬ事から深く抜け出すようになるのでしょうか?』
『これは私も知らないのですが、この「サマーディ」を授かれば8萬4千劫の間は生まれて死ぬ事を免れることが出来るのだけれど、その後には私も知ることができないのです。』
太子は、それは本当に「ニルバーナ」にいたる法でもなく、煩悩の根元が全て断たれた道でもないことを知って、<ウドゥラカ>仙人に別れを言い、そこを去った。

7.太子はさらに先に出て、<ウルピルバー・カーシャパ><ナディー・カーシャパ><カヤー・カーシャパ>というすべての修行者を探してみた。その人たちは三兄弟で千人の弟子達を引き連れて修行をしていた。

『あなたたちはどのような道を磨いているのでしょうか?』
『私たちは「水」と「火」、さらに「海」と「月」と「梵天」を敬って崇めています』
『それは純粋な道だということができません。水は常に冷たくなく、火は常に温かくなく、海は時によって移り変わり、月は満ちては傾き、さらに「梵天」も道が変化しないことはないのです。それらはすべて変化する法で正当ではない法なのです。』
と言って、そこを去った。

 

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